麻子「いのりちゃんの手袋」

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部活が終わった後の美術室で忘れ物を拾った。いのりちゃんの手袋。淡いピンクの毛糸の手袋だった。
いのりちゃんは一年生で色白の美少女だ。いわゆる清純派? 制服のスカート丈は膝が半分見える程度。でも小柄なわりに膝下が長いので、上級生たちはつい目で追ってしまう。この女子高の二、三年生の半分はいのりちゃんに興味があると思う。私もそうだけれど。
正直、夜眠る前にいのりちゃんのことを思ってエッチな空想をしたことは数えきれない。
いのりちゃんの手袋を私は自分のバッグに入れた。このまま美術室に置いておくより私がいったん持ち帰って、明日渡してあげようと思った。そんな良心からなのに、バッグに入れるとき誰にも見られていないことを確かめたのはなぜだろう。

家に帰って自分の部屋で、手袋に頬擦りした。柔らかな感触を唇に残しさえした。そして我慢できずにそれを自分の手にはめた。
包み込まれる! 軽く貼りついてくるような感触!
そのフィット感に、体を電流が貫いた。

いのりちゃんには噂がある。大学生や社会人の撮影会やデッサン会にモデルとしてアルバイトをしている。白いレオタード姿で大人気だと。
それはわかる。大人の女の人たちにとって、まだ胸も膨らみ始めたばかりの彼女のレオタード姿がどれほど魅力的か。私たちの美術部でも交代でモデルになってデッサンを練習しているけれど、いのりちゃんのセーラー服姿にみんな紅潮していた。途中でお手洗いに立ってなかなか帰ってこない上級生がいた。私もがまんではなくなりそうだったくらい。

いのりちゃんの手袋をはめたまま、私はベッドの上で自らの脚に触れていく。私自身がいのりちゃんになって恥ずかしい遊びに耽っている。

作家コメント
百合界にもフェティシズムってありますよね?
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