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覚醒カレー粉「コーヒー」

私と桜ちゃんを繋いでいたのは一杯のコーヒーだった。私は桜ちゃん行きつけの喫茶店のアルバイトだ。ここで働き始めてもう1年近くなる。毎日16時頃に桜ちゃんはこの喫茶店にやってくる。青い鞄を携えながら、宿題をやりに毎日通ってくるのだ。てくてくてくてく、桜ちゃんの足音が聞こえてきた。

「おねーさん、こんにちは」可愛らしい声を発しながら丁寧に挨拶する。元気な子というより、引っ込み思案でクールな女の子だ。黒髪ロングで、大きな目をしている。吸い込まれてしまいそうなほど、魅入られてしまう。ここの喫茶店にはあまり客があまり来ないため、この時間は貸し切り状態だ。「はい、こんにちはー、今日も一日よく頑張りました」
 

私は恒例のねぎらいの言葉をかける。「い、いくら私しか客がいないぼろ喫茶だからってこんな大きな声出さないでください……まあそのおかげでお姉さんと二人きりの時間が過ごせるんですが」後ろになればなるほど、桜ちゃんの声が小さくなっていく。

「さ、桜ちゃん。それはひどいよー」ツンデレな桜ちゃんやっぱかわいいけど、客に手を出すのはやっぱりよろしくないよなぁ……後ろの方は聞こえなかったことにしとこう。

「え、後ろのほう聞こえなかったんですか」少し悲しげに桜ちゃんは言った。
「ごめんーもう一回言って」私は演技した。
「も、もういいです! コーヒーください」
「はーい、コーヒーの注文入りました!」
 桜ちゃん、ずっとこの店に通ってね。そして来たるべきタイミングで私告白するから。

参考 覚醒カレー粉作者Twitter

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