山口要「学園のアイドルの裏の顔」

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「おはようございます!あさひ先輩!」

「おはよう」

クソっ今日も可愛いな!!
あたし、神端あさひは春陽高校のアイドル聖川ゆきちゃんに大変懐かれている。
というのも、あたしが痴漢からゆきちゃんを助けたからで、超絶可愛いゆきちゃんとあたしの接点なんてそれくらいなんだけどね。

「あさひ先輩、お弁当作ってきました。食べてくださいっ」

ゆきちゃんの手作り弁当!神さまありがとう!
お昼休み、わざわざあたしの為にお弁当を作ってくれたゆきちゃんに感謝しながら最高に美味しい弁当に舌鼓。最高の時間。
黒髪ツインテールはさらさらで、小動物みたいで、目もきらきらしてて大きくてほんと、お人形みたい。
あたしなんか180センチの大女だから、羨ましいな。

「あさひ先輩?どうですか?」

「美味しいよ、今日もありがとう」

「いえいえっあさひ先輩に喜んでほしくて一生懸命作ったんですっ」

ゆきちゃんは今日も可愛い。

「またゴリラ女とアイドルゆきちゃんが一緒にいるよ」
「羨ましいなぁ、男みたいなでかい女ってこういう時いいよな」

廊下をゆきちゃんと歩いているとき男子に言われた。
昔から言われていたことだ。

「気にしてないから」

いつもみたいにへらへら笑うと、ゆきちゃんは真剣な表情で立ち止まった。

「ちょっと、行くところあるので。先輩は先に行っていてください」

「う、うん?わかったよ」

***

「直接言えないなんてダサくてカッコ悪いね。あんたたちなんか全然怖くない。次、”わたしの先輩”の悪口言ったら学校にいられなくしてあげる」

聖川ゆきは、強そうな上級生を引き連れ、人目につかない踊り場でさっきあさひに悪口を言った男子生徒を取り囲んでいた。

「わかったか聞いてんのよ?」

ガンと壁に足をついてゆきは凄い形相で男子生徒たちを睨みつけた。

「わ、わかった・・・わかったよ」

「ふん」

ゆきは、鋭い表情で男子生徒に背を向けた。

「私の王子様、大好きな先輩。傷つけるものは許さないわ」

作家コメント
腹黒系の女の子が大好きです
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