山口要「フォーデンハイド家の番犬」

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「お、お嬢様・・・その、こういうのは」

ボクは、フォーデンハイド家の執事だ。
とにかく男嫌いなアリスお嬢様の使用人は、ボクも含めて女性しかいない。そんな中、フォーデンハイド家の番犬ことこのボクが、この家を守っている。

給士、家事、体術なんでもござれのS級執事の称号を得ているボクだが、

「いいでしょ、エルマ。似合うんだから」

アリスお嬢様は10歳と、ボクより10も年下なのだが、情けないことにボクは、仕えているアリスお嬢様だけには敵わない。

いつもボクは、動きやすいスーツで出社するのだが、アリスお嬢様によく部屋に連れ込まれてお嬢様好みの恰好にさせられている。

「エルマ、動かないで」

お嬢様はそういってボクの頭にたれた犬耳のカチューシャをのせた。

「こんなかっこう・・・うう」

「そう・・・その顔、可愛いじゃない」

お嬢様はそういってボクの首をくすぐるように撫でて、悪戯っぽく微笑んだ。

「可愛い私の番犬さん」

作家コメント
ファンシーなものを書きたかったので
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