麻子「目覚めるお年頃」

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小学校の教師になったのはエッチな動機ではなく、純粋に教育の仕事がしたかったから。でもいざ毎日生徒と顔を合わせているうちに、やっぱり特定の女子に興味を持ってしまう。
高学年にもなると、生徒の一番の興味は恋愛。だいたい毎年、学年で何人かは女の子の方が好き、っていう女子がいる。十五歳下の女の子のそうした発言に私はドキドキしてしまう。

今年担任をしているクラスの聖菜ちゃんもそう。成績は学年でトップ、スポーツも得意でピアノも上手。さらにクールビューティーなルックス。両親は大学教授とお医者さんで、お兄さんは私立の名門中学に進んだ。聖菜ちゃんも名門女子中学を受験するらしい。「女の子が好きだから女子校がいい」と仲のいい友達には公言しているようだ。


聖菜ちゃんが好きなのは、同級生の早穂ちゃんだという話。担任教師の耳には、限られた友達同士だけの秘密の恋バナも入ってくるものなの。
早穂ちゃんは聖菜ちゃんとは違って、ローティーン向けファッション誌のモデルみたいなタイプ。オシャレで明るくて、クラスのアイドル的存在だ。

確かに今日も、早穂ちゃんのミニスカートが揺れるのを、聖菜ちゃんがちらちら見ていた。それを思い起こすのは、アパートでひとり眠りに落ちる前のひそやかな儀式にはぴったりのスパイス。聖菜ちゃんの恋がかなうといいな。聖菜ちゃんと早穂ちゃんがお互い、初めての相手になるといいな。

私がそんな一人遊びを覚えたのが、やっぱり小6のときだった。聖菜ちゃんもきっと、早穂ちゃんのことを想いながら誰にも言えないことをしているんだろうな。

作家コメント
禁断の思いですが、抑えきれないもの……
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